ゆうの日記

数学、旅行、音楽、スポーツに関する日記

高学歴エリート高校を中退した理由

もう8年も前の話しだけど、当時を振り返ってなぜ高校中退をしたのか、中退してどう思ったのかを書いてみようと思う。

中退を決めた時

鮮明に覚えている、高校2年生の10月16日通学電車の中でのこと、一大イベントの文化祭が終わって2週間後くらいの日の朝だった。

なぜ、こんなにも混雑している電車に毎日毎日乗り込みながら高校に通わなきゃいけないんだ?この苦痛を引き換えにしてまで行くほど高校は楽しいのか?そんなことを考えたのだ。この答えを50分ほどかかる通学電車の中で、案外簡単に出してしまったのだ。答えはNO。このまま、この高校に通っても仕方ない、辞めてしまおうと思ったのだ。

私が通っていた高校は中高一貫進学校である早稲田高校だ。今思い返してみれば、中学入学してから5年間も通っていて、もう飽きてきていたのだ。そんな中、それなりに無理をして通っていただと思う。その無理が突然、限界を迎えた結果、意図も簡単にやめる決意をさせてしまったのだと思う。

当時はプライドや体裁があるから、冷静を装って退学したいという決断を周囲に話していたけれど、今思い返せば決断というよりは逃避行動だったような気もする。

今考える中退した理由

中退した理由は2つあると考えている。一つ目は、毎日決められた時間に登校して、決められた授業を受けて、決められた人とコミュニケーションをするということに耐えられなくなったから。僕はもともと決められたことをすることはあまり得意なタイプではなかったと思うし、毎日同じ時間に行動することはあまり得意ではなかった。なので、ずる休みすることは小学生のころから多かった。漠然と大学生になったら時間的な余裕は今よりできるんだろうなって考えていた。でも、高校卒業して大学入学まであと1年半のところだったけど、あと1年半この規則正しい生活を続けながら受験勉強をするってことは本能的にも無理だと悟ったのだと思う。

二つ目は周りがとても真面目だし、ルールをよく守れる人だったこと。私立中学から続いているという性質上、生徒は全員似たような入試を突破してきた生徒たちだった。だから、学校にいる人たちがどこをとっても案外似ているし、とてもまじめな人が多かった気がする。僕も真面目にならなきゃなって思って暮らしていたけど、やっぱり無理だったみたい。特に、平然と社会の常識を知っていて、それを守っていて、先生や親の言うことをちゃんと守ってる人たちについていけなかった。

中退したことは正解だったのか

僕にとっては正解だったと思う。中退を決めた時はその後どうするかなんて何も考えてない無謀な辞め方だったけど、どうにかなった。むしろ、何も決まっていないことを自分で決められる楽しさを感じた。結果的に、高校2年生として入学させてくれる公立高校を見つけて、転入をして、そこの高校を2年かけて卒業した。新しい知り合いができ、新しい部活に入って新しいことをはじめて、何より好きな授業を取って好きな時間割を作れた学校の制度がとてもマッチした。

結果的に、進学校から有名大学に進学してレールの上を進むことより、レールから外れた落さや自分で次やることを決める楽しさを知れた経験のほうが大きかったのだと思う。